島後(隠岐の島)の三大杉〜八百杉・乳房杉・かぶら杉〜
島後(隠岐の島)には、
・八百杉(樹齢約2000年)
・乳房杉(樹齢約800年)
・かぶら杉(樹齢約600年)
の三大杉があります。
樹齢600〜2000年、というと、
鬱蒼とした山奥をハイキングしないと見られないようなイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、樹齢約2000年の八百杉は、なんと港から車で3〜5分の玉若酢神社で見ることができます。
おじいちゃん杉ですので、倒れないように支えられている状態ですが、
写真では伝わりきらないかなりの迫力があり、訪れる誰もが驚きます。
かぶら杉も、国道485号線を、車で走っている道中で気軽に見ることができます。
乳房杉は山奥まで車を走らせる必要がありますが、
近くまで車で行けるために、足腰の弱い方でも見にいくことができます。
乳房杉は、霧が出ているタイミングで見に行くと荘厳さが増します。
このように、なかなか見られないような大迫力の杉をお手軽に見ることができます。
旅行の合間に、是非、三大杉巡りに行かれてはいかがでしょうか。
ちなみに、 実は、杉は隠岐によって絶滅を免れたかもしれない、ということを知っていますか?
杉は、約2万年前、世界が氷河期になった際に一度絶滅しかけているのです。
しかし、海面が低下し隠岐と本州が陸続きになった際、
本州が氷河期により気温が低下したため、暖かい隠岐に杉が移動し、
約1万年前、本州が温暖期になると、
隠岐で生き残った杉が、本州へ戻っていったということがわかっています。
花粉症の皆さんにとっては微妙な心境かもしれませんが、
杉以外にも、様々な動植物が、隠岐に逃げたことで種の存続が守られています。
その証拠に、隠岐では北海道と沖縄どちらの植物も見られるのです。
このような場所は世界になかなか無く、世界遺産よりも狭き門である世界ユネスコジオパークに認定された理由の一つにもなっています。
このような自然の驚きをガイドさんと一緒に発見していくツアーもあります。